今回、わたしの方針と同じ考えを持つ同志のサポート得て、生徒である娘がピティナ・ピアノコンペティションでA1級で金賞を受賞しました。

では、どうして、金賞を受賞できたのでしょうか?

同じく金賞を受賞した他の子供達と比べると、弾き方などの技術面に置いて、彼女は、つっこみどころ満載の演奏でした。しかし、彼女のピアノの表現力には「あふれる歌ごころがある」と評価をしてくれた審査員の先生が数名いらっしゃいました。

人それぞれに好みがあるのと同様に審査員の先生も音楽の方向性に好みがあります。審査員の先生も人間ですからね。技術に重点をおく方もいらっしゃれば、表現に重点におく方もいらっしゃいます。そんな中、私が教えてきた表現力であります「まるで歌っているかのようピアノを弾く」ことに対して、今回、こういった形で評価をしていただきました。

「まるで歌っているかのようなピアノを弾く」って、どういうことかと言うと、

歌がうまいという人は、音の強弱、高低、音の幅を含めて、表現力が豊かな人ですよね。ピアノも同じです。

では、どのようにすればよいか?

まずは、指導者が進んで歌って上げる必要があります。歌わないで言葉だけの説明だと、音が無表情になってしまいます。歌うことによって、子供にとって良い効果が現れます。それは、歌うことによって、弾きやすいと子どもたちは言ってくれます。そうやって指導者の歌から、自分で思い描き、鍵盤をたたき、自分だけの音楽にしていきます。そうすることによりピアノが歌っているような形になっていきます。

さらに、この過程の中には、自分でさらに音楽にストーリをつけている作業があります。